生命保険の起源

日本に生命保険を紹介したのは福沢諭吉と言われていますが、 1881年に日本最初の近代的生命保険会社である明治生命保険(現在の明治安田生命)が設立され、 1888年には帝国年命(現在の朝日生命)、1889年に日本生命(現在の日本生命)が設立されました。

イギリスでは、数理的基礎に基づく平準保険料方式を採用した最初の近代的生命保険会社の設立は、 1762年の「エクイタブル・ソサエティ」で、それから遅れること約120年後に日本で近代的生命保険会社が誕生したのです。 「平準保険料方式」とは、例えば高齢化するほど死亡するリスクが高く、保険料負担も重くなるという現象を回避し、 保険料払い込み期間を通じて保険料が一定になるように平準化したものです。 この方式により、高齢化に伴って保険に加入できる契約者が減るのを防ぐことが可能になりました。 このほか、エクイタブル・ソサエティは、最高保険金額の設定、剰余金の分配、 解約返戻金の実施など、今日の生命保険会社の基本的形態を整えました。 1900年に制定された保険業法では相互会社の設立も認めていて、 1902年に設立された第一生命は日本最初の相互会社形態による生命保険会社となりました。

ところで、こうして設立された民間生命保険会社は、 主に中産階級の富裕層を顧客として年払い・半年払いの大口契約を取り扱っていたため、 低所得者層に対する小口の保障手段の提供が求められました。 この結果、1916年に、簡易生命保険法に基づき国営の簡易生命保険が誕生しました。 民間保険会社も1943年に無診査保険へ参入できるようになって、 1946年には簡易保険の独占規定が廃止され、無診査、月掛集金制の小口保険の販売が可能となりました。